すい臓がんの検査
●すい臓がんの検査
すい臓がんは初期症状がないことや、大変見にくい場所にあるため、早期発見がとても難しいガンです。通常の検査での早期発見は極めて困難だと言った方がいいでしょう。特に1センチほどの小さなガンは、ほとんど言っていいほど見つかりません。検査法としては超音波検査、CT検査、MRI検査などの画像検査、血液検査で腫瘍マーカー(CEA、CA−19−9)を調べる方法などがありますが、どれもすい臓がんの早期発見の決め手とは言えない状況です。
●超音波検査
超音波検査(ちょうおんぱけんさ)。またはエコーと呼ばれます。
超音波断層診断装置による検査。身体に対する障害がほとんどなく、特別な部屋などを必要としないなどの利点があるため、肝臓・胆道・膵臓・泌尿器・産婦人科などの診断に広く用いられています。 腹部の表面から超音波をあて、超音波の跳ね返りの現像(エコー)を利用して診断します。通常は肝臓・胆嚢などの検査と同時に行います。慢性膵炎・膵石・すい臓癌などは診断できますが、小さな早期癌の発見は困難です。
●血液検査
血液検査(けつえきけんさ)
手軽で簡単な検査です。しかし採血によりすい臓の酵素などを測り、膵炎が診断できますが、かなり進んだ膵臓癌以外の診断は困難です。
●膵管造影
膵管造影(すいかんぞうえい)
内視鏡を口から通して膵臓の膵管に造影剤を注入し、X線撮影を行う検査です。膵炎やすい臓がんは診断できますが、小さな早期癌の発見は困難です。
●超音波内視鏡検査
超音波内視鏡検査(ちょうおんぱないしきょうけんさ)
口から超音波装置の付いた内視鏡を入れ、胃や十二指腸越しに膵臓を見て検査します。 超音波検査より膵臓の近くから検査しますので、小さな癌の診断ができます。しかし、検査時間が20〜30分もかかり、大変な検査です。しかも膵臓の全ての部分が見えるわけではなく、一般検査というより精密検査といえます。
●CT検査
コンピュータ断層撮影(Computed Tomography)のこと。 X線によって得られた情報をコンピューターで処理して身体の断面の像を表示する装置で、ダイナミックCT、MRI(核磁気共鳴画像)、ERCP(内視鏡的胆管膵管造影)、PTCD(経皮経肝胆管ドレナージ)を行い、膵臓がんの確定診断を行います。
●MRI検査
磁気共鳴撮像法(Magnetic Resonance Imaging)の略語。強い磁力をかけると分子の状態によって特別な信号が出ることを利用してCTと同じような断層像を表示する装置。X線によるCTとは異なった情報が得られます。
●腫瘍マーカー
腫瘍マーカー(しゅようまーかー・CEA, CA19-9, Dupan-2, Span-1など)
腫瘤(しゅりゅう・腫瘍のかたまりのことです)を形成する慢性膵炎との鑑別が困難な場合がありますが、ガンを否定できない時に手術を行います。浸潤傾向が無く、膵管内に限局して発育する膵管内腫瘍や膵内分泌腫瘍とも鑑別します。すい臓がんと診断されれば次に進行度(周囲組織への拡がり)が、切除可能かどうかに重要な情報となりますので、ダイナミックCTにより局所や転移の有無を細かく検査します。 また腹部血管造影を追加して行うこともあります。